絵本「ちょうちょ」
まだ世界の大きさや海の深さを知らなかった幼い頃、
私はちょうちょになりたいと思っていました。
ふわふわと、そよ風の背中でサーフィンをするちょうちょ達は、私にとっての憧れでした。
けれど、大人になって、自分はもうちょうちょにはなれないと知りました。
永遠に待ちぼうけても、背中から美しい羽は生えてこない。
それでも、私はいつか、ちょうちょになりたい。
私たちの心には、いつだって、小さな小さな女の子が住んでいます。
胸に響く優しいイラストを描いてくださったのは、コイヌマユキさん。
美しい装丁をしてくださったのは、ファンタジスタの榊原直樹さん。
3人でひとつの作品を生み出せたことは、私にとっての大きな誇りです。
どうもありがとうございます。
また、このような素晴らしい機会を与えてくださった、プロデューサー・ながさかじゅんこさん、
最初から最後まで伴走してくださった講談社の沖本健一さんはじめ編集部のみなさん、
サイトの連載でお世話になった、digの本江慶一さん、
こころ温まる帯の言葉を書いてくださった女優・菊池桃子さん、
そして、貴重なアドバイスや応援をしてくださった多くの方々、
本当にこころからの感謝を申し上げます。
みなさまのおかげで、素敵な絵本を誕生させることができました。
「ちょうちょ」が、誰かにとっての温かく優しい光になれれば、幸いです。
生きとし生けるものが、幸せでありますように!
2007年11月
あとがきに代えて
糸